マレーシアのカレー事情は?
マレーシアは多民族国家で、マレー系、中華系、インド系の人たちが主な部分を占めています。カレーといえばインドなイメージですが、実はマレー系、中華系の人たちにもカレー文化が根付いています。日本人は日本のカレーをこよなく愛していますが、彼らも同じです、自分たちのカレー文化を大切にしています。
インド系カレー…
インド系はみなさんの想像通りです、カレーがメインの食文化です。ほとんどの料理がスパイスで調理されています。
有名なのは、バナナリーフカレーです
バナナの葉の上に、付け合わせ、ご飯、カレーをのせたものです。カレーは、マトンカレー、フィッシュカレー、チキンカレー、ダルカレー(豆のカレー)などの中から選ぶことができ、複数かける人が多いです。インドらしく指でつかんででいただくのが一番美味しいです。日本人にとって手で食べるおにぎりがひときわ美味しく感じるのと同じなんだとか。手で食べると現地の人と一気に仲良くなれます。
インド系の人たちは、普段の家庭料理でもスパイス使いがとても上手です。体調不良になると、不調に合わせてスパイスを薬代わりに飲むという話を聞いたことがあります。中華系の人たちが漢方を調合して飲むのと同じなのかなと思っています。
マレー系カレー…
マレー系のカレーとは一体どんなものなのか、実はMillyも定義が未だ分かりません。ただはっきり言えるのは、宗教上の理由でインドカレーにビーフは使いませんが、マレー人はビーフカレーを食べます。そしてココナッツミルクがたっぷり入っているので、少し舌触りがまろやかなものが多いです。とはいえ、マレー料理は時にとても大胆に唐辛子を使うので、真っ赤な油が浮いたカレーは油断禁物です。激辛料理が大好きなMillyですが、マレー系の激辛カレーに胃がやられたことが何度かあります。
中華系カレー…
中華系の人たちは中華料理がメインの食文化ですが、カレーも食べます。カレースパイスでマリネードしたフライドチキンは、万人に愛される料理です。
また、マレーシアにはニョニャ料理と呼ばれる、マレー料理と中華料理を融合させた食文化があります。その中にカレーラクサと呼ばれる麺料理があり、中華系の人たちにも広く愛されています。スパイスがよく効いたカレースープにココナッツミルクが入るので、とても優しい甘さになります。
スパイスカレーを作ってみよう!
おうち時間、何か新しいことをやってみたい!
ということで、実際にスパイスを使ったカレーにチャレンジしてみました。
(Millyがチャレンジしたのが、インドカレーなのか、マレー系のカレーなのかはさておき…)
今回使ったスパイスはこれ
BABASのミートカレーパウダー
25g入りの小袋ですが、マレーシアのスーパーでは、500gや1kg入りで売られている人気商品です。カレー以外にも料理に幅広く使えるのでお土産にもおすすめです。日本でも同じものがオンラインで手に入りますが、日本のスーパーで買えるカレーパウダーでも同じように作ることができます。
作り方
裏にチキンカレーのレシピがあります。マレー語と英語表記ですね。
チキンカレー(2人分)
材料A
サラダ油 50ml
シナモン 4g
玉ねぎ(みじん切り) 40g
カレーの葉 2g
(Millyはカレーの葉が手に入らなかったので抜きました)
ニンニク 20g
しょうが 15g
材料B
鶏肉 20g
じゃがいも 50g
トマト(細かく切る) 60g
材料C
本品 25g
塩 5g
水 500ml
ココナッツミルク 125ml
(Millyは牛乳を使いました)
(作り方)
1. 鍋に材料Aのサラダ油を熱し、リストの順に鍋に入れる(3分)
2. 材料Bを鍋に入れ、炒めて蓋をする(3分)
3. 材料Cを鍋に入れ、蓋をして煮込む(12分)
4. ココナッツミルクを入れ、弱火にして3分煮込んだら完成
どうでしょう、めんどくさそうですかね…?
作ってみた!
1. 鍋にサラダ油を熱し、シナモン、カルダモン、クローブの香りがしっかり立ったら、玉ねぎを入れる
2. 玉ねぎが飴色になったら、ニンニク、しょうが、トマトを投入し、しっかり炒める
3. スパイスを準備し(BABASカレーパウダーは少しにして、他のスパイスを足しました)、鍋に入れる
4. ジャガイモを入れさっと混ぜたら、お湯と鶏肉を入れる
5. 水分が減るまで15分くらい煮込んだら、牛乳を入れて完成!
(ココナッツミルクで作ればまろやかで香りがよくなります)
感想
盛りつけ方のせいか、すごく日本のカレーっぽい見た目になりましたが、味はスパイスカレーです。油をあまり使わないのでカレールーを使うよりヘルシーです。熱があってもカレーが食べたい、というほど日本のカレー大好きな夫も、このスパイスカレーは美味しい!と大絶賛してくれました。
スパイスカレーは辛さの調整が難しいと感じました。BABASの裏面の分量の通りにすると、日本人には辛すぎるかもしれません。カレースパイスは少しずつ投入して、味見しつつ調整することをお勧めします。
作っている時、家中にスパイスのいい香りがして、とっても幸せな気持ちになりました。
Millyが最近お気に入りの本は『SPICE CAFEのスパイス料理』です。写真付きでとても親切に解説してくれているので、初心者でもまねしやすいです。スパイスを買いそろえていろんなレシピにチャレンジするのが今の楽しみです。今はマレーシアに戻れない状態なので、スパイス料理でマレーシアシック(?)を紛らわせています。
おうち時間にスパイスカレーおすすめです!