2020年半ば以降、マレーシア・マイ・セカンド・ホーム、通称MM2Hビザの申請受付が停止しています。今までの流れをご紹介します。
管轄の変更
2020年6月29日、マレーシア当局が以下のとおり発表しました。
・観光・芸術・文化省のMM2Hセンターが6月30日をもって閉鎖し、MM2Hユニットとして7月6日より入国管理局に機能を移転する。
・7月6日以降、入国許可については引き続き観光・芸術・文化省を通じて行われるものの、他のMM2Hの入国関係事項の全てがプトラジャヤ入国管理局本部で処理される。
・今後新たな通知があるまでは、新規の申請は受け付けられない。
これまでMM2Hに関してはマレーシア観光局の管轄でしたが、プトラジャヤ入国管理局に移管しました。
申請条件の見直し
移管に伴い、またパンデミックで外国人の入国を制限している状況もあり、申請条件・プロセスの見直しに入るとのこと。突然、許可待ちしていた申請は却下、新規の受付も停止になりました。却下された申請者は、プログラムが再開してから再申請をすることが可能ですが、新しい条件での申請となることも発表されました。
MM2Hの申請条件はシンガポール、タイ、オーストラリア、ポルトガルなどで実施している長期滞在プログラムの条件を参考に、改正を行うとのことです。滞在許可年数も見直しの対象となる見込みで、安全保障や不動産、経済への影響などを考慮して条件を見直すと言われています。
エージェントや許可待ちの申請者にとっては突然の変更で、かなりの混乱が生じました。移管の時期には問い合わせをしても応答がなく、機能は停止していました。Millyも確認することがあり、MM2Hユニットに問い合わせをしましたが、返答は得られませんでした。
(今は機能していますのでご安心を)
この突然の大変化はマレーシアあるあるです…
泣きたくなる時あります
新規申請条件の発表はいつ?
2020年末にはプログラムの見直しが終了し、新規申請条件が発表されるとのことでした。
が、そうはうまくいきませんでした…
12月に来た通知によると、申請条件の見直しが遅れていてプログラムの再開は3月になるとのこと。
そして、3月26日、ついに発表がありました。
「プログラムの見直しが終了し、内閣に提出されました。内閣から承認がおり次第プログラムは再開されます。」とのこと。詳細の発表がいつになるかは今のところ未定です。
申請者がセキュリティーの観点でクリーンであることを重視した申請内容になっているようです。というのも、過去にこのビザが詐欺事件に使われたことがあるようです。また、同様のプログラムを持つタイをかなり意識した条件にしたことも話されていました。
5月25日現在、それ以上のアップデートはありませんが、プログラムは内閣の承認が下りれば再開される段階まできているようです。
プログラムが再開する頃には、外国人の入国に関しても何か緩和措置があるのでしょうか。
見守っていきます。