マレーシア料理の中で、日本人の人気ナンバーワンは間違いなくこれです。
バクテー！！
マレーシアあるあるで見た目は地味ですが、中毒性の高い料理です。クランという町発祥の料理で、これを食べるためだけにわざわざ本場まで出向くマレーシア人もたくさんいます。もちろん、クラン以外でも食べられます。
バクテーとは
漢字では肉骨茶と書きます。骨つき豚肉を当帰、シナモン、スターアニス、クローブ、胡椒など数種類の漢方スープでじっくり煮込み、甘い中華醤油で味付けしたものです。燻製ニンニクを丸ごと煮込むので、香ばしい香りもたちます。とても栄養価が高いので元々は朝ごはんや体が弱った時に食べられていたそうですが、今は一日中お店が賑わっています。
バクテーのお店に入ると、漢方の香りでとっても幸せな気持ちになります。実は初めてバクテーのお店に入る人にとっては、これは幸せの香りとは感じない人もいます。「うわ、きつい！」と言った友人がいましたが、一口スープを飲むと「うわ、何これ！美味しい」に変わったので不思議です。Millyも夫も同じでした。「銭湯によくある薬湯の匂いだ、こんなもの食べられない」と思いました。今では、銭湯の薬湯の匂いをかぐと、バクテーが食べたい症候群がおそってきます。
豚肉は長時間じっくり煮込んでいるので、ほろほろでするりと骨からはがれます。基本のバクテーは、豚肉の他にマッシュルーム、揚げ湯葉が入っています。そこに、レタス、えのき、椎茸など欲しい野菜を追加していきます。Millyのおすすめはレタスです。レタスの緑くささが漢方のスープと絶妙にマッチし、シャキシャキした食感も良いアクセントになります。
シンガポールバクテーとは何が違うの？
バクテーはシンガポールや台湾でも食べられていますが、発祥はマレーシアと言われています。日本でも一時期ブームがありましたが、シンガポールバクテーの方でした。
実は、シンガポールバクテーとマレーシアバクテー、全然違うって知っていましたか？シンガポールバクテーの写真をお見せします。
一枚目との違いがお分かりでしょうか。マレーシアバクテーはスープが黒っぽいのに対し、シンガポールバクテーは白っぽいんです。そのため、こちらはホワイトバクテーと呼ばれることもあります。シンガポールバクテーの特徴は、ズバリ、胡椒です。漢方のスープでじっくり煮込んでいるのはどちらも同じですが、使う漢方がマレーシアほど強くなく白胡椒の風味を強く出しています。そのため、スープは少しピリッとしています。
変わったバクテーもあります ＊閲覧注意
バクテーの肉は基本は豚の骨つき肉ですが、部位を好きにカスタマイズできます。ヒレ、バラなどの骨なし部位や、腸など内臓もあります。内臓は日本人にはちょっと抵抗があるかもしれませんが、中国人にはファンが多いです。
変わりダネもあります。鳥の部位なんですが何かわかりますか？ ＊閲覧注意です😧
👇👇👇👇👇👇👇👇👇
そうです、足です…
肉はほとんどなく、皮を食べる感じになります。鶏皮が好きな人なら抵抗なく食べられるかもしれません。せっかくバクテースープが美味しいのに、この見た目で美味しさが半減です。
バクテーには２種類あります
マレーシアバクテーはスープタイプとドライタイプの２種類あります。メジャーなのはスープバクテーでこんな感じです。
一方、ドライバクテーは発祥の地クランに行けばお目にかかれます。漢方スープでコトコト煮込んだお肉を、スルメやオクラ、唐辛子と一緒に甘醤油で炒めたもので、とても香ばしく無限にご飯が食べられます。
家で作れる？
バクテーのハーブパックを使えば家でも十分美味しいバクテーが作れます。
おすすめのハーブパックはこちら。
ONE FINE SHOPのもので、200円ほどで買えます。ハーブパックだけでなく、調味料もセットになっているのが嬉しいです。しかも化学調味料無添加！残念ながら日本で買うのは難しいので、マレーシア旅行された時はぜひ探してみてください。余談ですが、ONE FINE SHOPはカレーのパックも出しているんですが、どれも激ウマなんです！お土産におすすめです。
基本的にどのハーブパックでも美味しいので、手に入ったものでチャレンジしてみてください。
作ってみた
マレーシア料理が恋しくてバクテーを久しぶりに作ってみました。準備するものは、豚骨つき肉、干し椎茸、ニンニク、厚揚げ、レタスなどです。肉はヒレや肩などでもいいですが、骨からしっかり旨味が出るので骨つきがおすすめです。肉はしっかり汚れを落として、ハーブパックと一緒にじっくりコトコト１時間煮込みます。家中が漢方スープのいい匂いに包まれます。最後に醤油、オイスターソース、塩で味の調整をしたら完成です。とにかくスープが美味しいんです。ずっと飲んでいられる…と思うほどです。
多くの日本人を魅了するバクテー、1人でも多くの人に知ってもらいたいと思います。マレーシア旅行の際は、ぜひチャレンジしてみてください。
